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関節の健康-ひざの関節痛
2008年10月 6日 株式会社ビーエルエフ
加齢とともに増えてくる体の悩みとして「関節痛」があります。特にひざの痛みには、日本人の500~1000万人が悩んでいるといわれています。
関節の構造
関節は体を動かす時に欠かせない骨と骨をつなぐ部分です。関節には、骨と骨がぶつかり合わないように骨の表面を覆いクッションの役割を果たしている「関節軟骨」があります。
ひざの関節には、関節の上の骨である大腿骨と下の骨の脛骨があり、滑膜という薄い膜から分泌される関節液と関節軟骨でそのすき間を埋めています。関節液は軟骨の成分のひとつであるヒアルロン酸が含まれており粘り気のある液体で、これが潤滑油となり関節をスムーズに動かすことができています。
変形性膝関節症とは
変形性膝関節症とは、ひざの関節にかかる負担が大きいために、大腿骨と脛骨の関節軟骨がすり減ることで痛みがおきる病気です。
この病気は、年齢とともに増加します。50歳以上に多く、65歳以上で急増します。また、女性が男性に比べ2~4倍多いのが特徴です。
変形性膝関節症の原因
変形性膝関節症は大きく分けて、一次性と二次性があります。
一次性は、はっきりした原因がなく外傷も見られないもの。二次性は、けがや病気などの原因で起こるものをいいます。
<一次性変形性膝関節症>
多くは、筋肉の衰え、肥満、無理な動作などの要因が絡み合い、それがひざへの負担となって関節軟骨がすり減って発症します。
| 一次性変形性膝関節症の要因 | 二次性変形性膝関節症の要因 |
| 加齢 | ひざ、ひざ周辺の骨折 |
| 肥満 | 靭帯損傷 |
| 筋肉(大腿四頭筋)の低下 | 半月板損傷 |
| O脚やX脚 | 膝蓋骨の脱臼 |
| ひざの酷使(激しいスポーツや労働) | 関節軟骨損傷 |
症状
症状のあらわれ方は人によって千差万別ですが、動かした時に痛み、安静にしていると次第に痛みが消えるのが特徴です。
立ち上がる、歩く、階段の昇降時などの動作時痛やひざの曲げ伸ばし(じゃがむ、正座)がしにくくなる可動域制限、ひざに水が溜まる関節水腫があらわれます。
治療法
すり減ってしまった関節軟骨は、元の完全な形に戻すことはできません。そのため、治療は痛みや可動域制限を改善して、ひざの機能を高めることを目標とします。
治療方法は症状によって決められますが、保存療法と手術療法があります。保存療法は、肥満の改善、運動療法、薬の外用・内服、温熱療法、矯正装具の使用などです。手術療法は、保存療法で効果が得られない場合に選択されます。
また、自宅で簡単におこなえる日常生活の改善も重要になります。
○肥満の解消 ○太ももの筋力アップ(ストレッチ体操) ○重いものを持たない ○正座をしない ○体を冷やさない ○血行を良くする ○サポーターを使用する など。
改善と予防
改善と予防には、ひざへの負担が少ない運動やひざを伸ばす筋肉をつけることが大切です。ストレッチ、水泳、サイクリングなどを取り入れ日頃からのケアを心がけましょう。
◇ストレッチ
・お風呂の中や椅子に座り、ゆっくりと足の曲げ伸ばしをする。
・仰向け・横向きに寝て、足の上げ下ろしをする。
◇水泳
・バタ足をする。水中歩行でも効果が期待できます。
◇サイクリング
・電車にして2駅位の距離(往復)をゆっくり走る。
また、関節痛に良いとされる成分にグルコサミンがあります。
アミノ酸の一種で、関節で軟骨を作るのに必要な成分です。しかし加齢とともに不足するため、グルコサミンの補給が関節痛に効果的だと注目されています。
グルコサミンは食物には、ごく微量しか含まれていません。予防のためには、グルコサミンを比較的多く含んでいる食品(ウナギ、ふかひれ、干しえび、山芋、おくらなど)を日頃から摂るようにしましょう。