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メタボリックシンドロームの黒幕

2007年3月28日 株式会社ビーエルエフ

メタボリックシンドロームの黒幕は「インスリン抵抗性」

 

インスリンというホルモンは何か

私たちの体は24時間エネルギーを必要としており、そのエネルギー源のひとつがブドウ糖です。ブドウ糖は食事によって摂取され、血液中に溶け込んで体の各部に運ばれます。血液中のブドウ糖の量を示すのが血糖値です。 血糖値は各種のホルモンによって調節されています。血糖値が下がると血糖値を上げるホルモンが分泌され、血糖値が上がると血糖値を下げるホルモンが分泌されます。

その血糖値を下げる唯一のホルモンがインスリンで、膵臓のランゲルハンス島β細胞から分泌されます。血糖値が高すぎると血管や神経を傷めるなど様々な悪影響が出てくるのでインスリンの働きは非常に重要です。

インスリンが血糖値を下げるとき、血液中のブドウ糖を分解したり中和したりするわけではありません。インスリンはブドウ糖を細胞の中に送り込むことによって血糖値を下げているのです。細胞膜にあるグルコーストランスポーターという物質が、インスリンに反応してブドウ糖の取り込みを行っているのです。

 

重大なインスリン抵抗性の問題

インスリンの働きによって細胞に取り込まれたブドウ糖は、筋肉を動かすエネルギー源になり、余った分は脂肪細胞に取り込まれ貯蔵されます。ここでインスリンが肥満に関わっています。

 

しかし、運動不足によって筋肉細胞がエネルギーを必要としない状態になったり、太りすぎになって脂肪細胞が膨れ上がったりすると細胞がブドウ糖を取り込みにくくなってきます。

インスリンが一生懸命ブドウ糖を取り込ませようと細胞に働きかけても細胞がインスリンの言うことをきかなくなります。この状態をインスリン抵抗性が高くなると言います。

 

インスリン抵抗性が高くなるとブドウ糖が細胞に取り込まれず、血液中に残ってしまうので血糖値が下がりません。しかし人間の体は血糖値を何とか保とうと、インスリンをたくさん分泌して抵抗性の上がった分をカバーしようと働きます。

その過剰なインスリンは肝臓に働きかけて血中コレステロールや中性脂肪を増やしたり、腎臓に働きかけけて血圧を上げるような作用があります。つまり高脂血症、高血圧を同時に引き起こすことになるのです。

 

このように高脂血症や高血圧のリスクを増大させながら血糖値のつじつま合わせのためにインスリンが過剰に分泌される時期があります。インスリンは膵臓のβ 細胞から分泌されますが、やがては膵臓も疲れて分泌量が低下していきます。そしていよいよ血糖値は下がらず高血糖も発症します。

 

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