- TOP
- 健康情報/
- 肝臓・メタボ/
- 動脈硬化
動脈硬化
2007年11月 6日 株式会社ビーエルエフ
老化現象の代表「動脈硬化」
動脈は全身に酸素や栄養素を運ぶ血管です。心臓の力で全身に血液がうまく循環するように丈夫でかつ柔軟性をもっています。ところが、年齢とともにこの動脈が厚くなったり硬くなったりします。これを動脈硬化といいます。ちょうど、
自覚症状がなく誰にでも年齢とともに進みますが、進み方には個人差があり、肥満、高血圧、高血糖、高脂血症・・・メタボリックシンドロームの基準・・・があると進行が早くなります。汚れた水を通している水道管が早く痛むのと似ています。また、喫煙も動脈硬化を進めます。
動脈硬化は死につながる
死亡原因といえば、1位が癌、2位が心疾患、3位が脳血管疾患、以降をみても「動脈硬化」とは出てきません。しかし、2位と3位は動脈硬化を主な原因とする病気です。
動脈硬化が進むといよいよ血管がつまり、血流が途絶えます。途絶えた場所の違いで病名が変わります。たとえば、脳の血管がつまると脳梗塞です。血圧などの影響で無理やり血液を通そうとして出血すると脳出血やくも膜下出血。心臓の血管がつまると心筋梗塞です。
日本人の死亡原因の2位と3位を締め、全体の約30%にも及ぶ心疾患、脳血管疾患は動脈硬化の病気なのです。
動脈硬化のおきる仕組み
肥満、高血圧、高血糖、高脂血症、喫煙などが相互に関連しあいながら動脈硬化を進めますが、今回は高脂血症の視点でご紹介します。
高脂血症の診断基準としては、
・総コレステロール 220mg/dl以上
・LDLコレステロール 140mg/dl以上
・HDLコレステロール 40mg/dl未満
・中性脂肪(TG) 150mg/dl以上
が基準です。 *検査機関によって多少違いがあります。
コレステロールは、細胞壁やホルモンの材料になりますので、生命の維持に不可欠なものです。少なくすればいいうものではありません。
(コレステロールが120以下と低すぎると、血管が弱くなり脳出血などを起こしやすくなります)
よく言われるようにバランスが大事なのです。
バランス(動脈硬化指数)
(総コレステロール-HDLコレステロール) / HDLコレステロール
で、4を基準として4以上は動脈硬化が進みやすくなります。
HDLコレステロールは、いわゆる善玉コレステロールで、全身であまったコレステロールを肝臓に戻す役割があります。これが多いと余分なコレステロールの回収が行なわれているので、動脈硬化は進みにくいとされています。
*LDLは一般に悪玉といわれていますが、善玉とは逆に全身にコレステロールを運ぶのでこの名がついていますが、これも大事な役割ですから悪玉というのはちょっとかわいそうかもしれません。
計算例:総コレステロール=200、HDLコレステロール=50 のとき、
動脈硬化指数=(200-50)/50=3
でまずはOK(加齢や他の要素もありますので、動脈硬化が進まないというわけではありません)
中性脂肪(トリグリセリド、記号はTG)
脂肪(脂質)が細胞壁など体内の構成要素になるときはコレステロールの形になります。一方、脂質がエネルギーとして使われたり、蓄積されるときの形は中性脂肪の形になります。健康診断で血液濃度を測定するときは、前日の食事の影響をうける傾向がありますが、150を超えるのは摂取エネルギーが多すぎると判断されます。
コレステロール値を下げるポイント
1日の摂取カロリーを適正に保つことがもっとも重要な条件です。脂肪(脂質)は、1g当りのカロリーが炭水化物やたんぱく質の倍以上ですので、同じだけの食事でも高カロリーになります。量とバランスが大事です。 >>食事バランスガイド をご参照ください。
同じ脂質でも、n-3系とよばれる多価不飽和脂肪酸は、コレステロールを減らし、HDLコレステロールの割合を増やすことが知られています。全体のバランスの範囲内で摂るとよいでしょう。
n-3系の脂肪酸と多く含む食品は、魚ですので、肉よりは魚を摂るようにしましょう。
*中鎖脂肪酸:話題の中鎖脂肪酸は、摂取すると燃焼しやすいため、脂肪として蓄積されにくい性質があります。ただ、摂りすぎたら同じです。いくら食べてもいいものではありませんので、注意が必要です。