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糖尿病シリーズ <薬物療法 ③注意点>
2008年8月 5日 株式会社ビーエルエフ
薬物療法中の注意点をご紹介します。
経口血糖降下薬(飲み薬)やインスリン療法を使用しての治療中には、生活リズムの微妙な変化や薬が効きすぎるなどの理由から血糖が下がりすぎることがあります。糖尿病では、この低血糖に注意しなければなりません。
低血糖とは
薬物療法は、インスリンの分泌力を強めたり、体外から不足しているインスリンを補給し、血糖コントロールをしています。
不足しているインスリンの量は常に一定ではなく、食事の量や間隔、運動量によって体が必要とする量も変わってきます。しかし、この生活リズムのちょっとした変化に経口血糖降下薬(飲み薬)やインスリン療法は対応できずに、薬が効きすぎて必要以上に血糖が下がってしまう場合があるのです。これを低血糖といいます。
症状
低血糖になると、まず血糖値を上げる作用のあるホルモン(グルカゴンなど)の分泌が始まります。
血糖値の低下が進むと、低血糖に対する体からの警告として、手足の震えや動悸、発汗など、具体的な自律神経の症状が出てきます。さらに血糖値が下がると、脳細胞が正常に働かなくなり、集中力の低下、めまい、脱力・疲労感などがおきます。この時点でも糖分補給をしないでいると、自力では改善させることができなくなる意識障害がおこり、血糖昏睡に陥り、最悪の場合は死に至ります。
低血糖にはいろいろな症状があります。症状は個人差が大きいので、素早く対応できるように自分の症状を記憶し、特徴を覚えておきましょう。
原因
低血糖は体が必要としているインスリン量を、薬や注射で補充した量が上回った時におこります。
1. 食事の量が少ない、食事の間隔があいた
2. 運動量が多すぎる、空腹時に運動をした
3. 飲み薬やインスリンの量を間違えた
4. インスリン補充直後に運動した
など。
糖尿病の人が風邪による発熱や下痢など比較的軽い病気にかかった時は、血糖値が大きく変動しがちなので低血糖をおこしやすくなります。
対処方法
低血糖の症状が現れたら、すぐにブドウ糖(10g)、ブドウ糖を含む清涼飲料水(150ml)、砂糖(20g)などを摂り、しばらく安静にします。車を運転している場合は、注意力が鈍くなり事故の原因となるのですぐに車を止めてください。通常20分ほどで症状が治まります。すぐに食事をするか糖分の多い食品を摂りましょう。
低血糖はいつおこるかわからないので、薬物療法をしている人は常にブドウ糖を身に付けておきましょう。
ブドウ糖がない場合は砂糖でも構いません。しかし、低血糖症状が改善されるまでに時間がかかってしまうため、溶けやすくて吸収の早いブドウ糖が一番です。
日常生活の注意点
規則正しい生活を心がけましょう。決まった時間に食事を摂り、一定の運動をして、医師の指示通りの療法をおこない、からだが必要なインスリン量と補充するインスリン量のバランスを崩さないようにしましょう。