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糖尿病シリーズ <薬物療法 ②インスリン療法の詳細>
2008年7月29日 株式会社ビーエルエフ
前回は薬物療法の基本として、経口血糖降下薬(飲み薬)とインスリン療法についてご紹介しました。
今回は、実際のインスリン療法について取り上げます。
インスリン分泌パターン
すい臓からのインスリン分泌には、基礎分泌と追加分泌があります。
基礎分泌は一日中ほぼ一定量が分泌されます。一方、追加分泌は食事などで血糖値の上昇に応じて分泌されます。
1型糖尿病はインスリンの分泌が欠乏しているので、基礎分泌と追加分泌ともに補充する必要があります。
2型糖尿病では、主に追加分泌を補充します。インスリンの分泌はあるものの、量が少ない、分泌のタイミングが遅いなどのためです。
基礎分泌の補充には持効型・中間型インスリン、追加分泌の補充には速効型・超速効型インスリンが使われます。
インスリン療法は、健康な人の分泌パターンに近づけるために、補充のタイミングを計り、適切な製剤と量を注射することが必要です。かかりつけの医師に相談しましょう。
インスリン注射
従来からの注射器にインスリン製剤を吸い込ませるタイプとペン型のものがあります。
現在、インスリン療法ではペン型の注射器が主流になっています。万年筆サイズでインスリン製剤が入っているカートリッジを取り付けるもので、使い捨てタイプと注射針を 毎回交換するタイプがあります。
改良が進んでいて、針も細く短く、ほとんど痛みを感じることなく自分で簡単におこなうことができるようです。
ただ、万一の故障を考えると、昔からの方法もマスターしておいたほうが安心です。
注射の部位と方法
注射部位は、体温が高いほど吸収が早くなるため、吸収のよい順に①腹部 ②上腕の外側 ③臀部(おしり) ④大腿部(太もも)の外側です。
注射部位によって吸収のスピードが変わることがありますので、医師の指示に従い、毎回同じ部位に注射します。ただし、針を指す位置は皮膚への負担を考えて、前回注射した場所より数センチずらして打ちましょう。
また、皮下脂肪の厚さによって針の角度を変えて打ちます。皮下脂肪が厚い場合は90度、薄い場合は45度の角度を目安に針を刺すとよいでしょう。
インスリン製剤の保存方法
使用中のインスリン製剤は、常温保存で問題ありません。しかし、火や暖房器具の、直射日光の当たる場所、車内などには置かないようにしてください。
未使用の保存用インスリンは、冷蔵庫で保存しましょう。一度凍結するとインスリンは変質してしまうため使用できなくなります。
また、ペン型の注射器は、冷蔵後に入れると結露により使用できなくなることがあります。、注意しましょう。