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糖尿病シリーズ <薬物療法 ①薬物療法の基本>
2008年7月25日 株式会社ビーエルエフ
糖尿病の治療には、食事・運動・薬物の3つの療法があります。
高い血糖値を正常値まで下げ、合併症を防ぐことを目的としていますが、食事と運動療法では血糖コントロールがうまくできない場合に薬物療法を併用します。
経口血糖降下薬(飲み薬)を用いる内服療法とインスリンを注射で補充するインスリン療法の2つがあります。
薬物療法(タイプ別)
糖尿病のタイプによって薬物療法の治療内容が異なります。
○1型糖尿病
インスリンの分泌が絶対的に不足している1型糖尿病の人は、インスリン治療をおこなう必要があります。また、合併症があるなど、症状によっては運動の制限があるため、インスリン療法が主な治療法です。
○2型糖尿病
食事療法と運動療法が治療の中心である2型糖尿病の人は、生活習慣や食事の改善、運動を取り入れた生活を続けても、血糖コントロールの効果が得られない場合に、経口血糖降下が追加されます。経口糖尿病薬による治療でも、血糖コントロールがうまくいかない場合にはインスリン療法をおこないます。
経口血糖降下薬とインスリン療法
○経口血糖降下薬とは
経口血糖降下薬は、インスリンの分泌を促進、糖の吸収を遅らせることで血糖値をさげます。現在、作用の違いなどにより糖尿病の飲み薬は5種類あります。
| 名称 | 特徴 |
| ビグアナイド薬 | 腸からのブドウ糖の吸収を遅らせる。インスリンの働きを改善し、 ブドウ糖が効率よく利用できるよう促す。 |
| スルホニル尿素薬 | 膵臓からインスリン分泌を促す。インスリンの分泌が不十分に なった場合や食後血糖値が著しい場合などに処方。 |
| α- グルコシダーゼ阻害薬 | 腸からのブドウ糖の吸収を遅らせ、食後の急な血糖値上昇を 防ぐ。 |
| インスリン抵抗性改善薬 | 肝臓や筋肉に対するインスリンの働きを増強。ブドウ糖の取り 込みを促す。血液中の中性脂肪値を低下させる。 |
| 速効型インスリン分泌促進薬 | 膵臓からインスリン分泌を促す。比較的作用時間が短い。 糖尿病が発症して間もない患者、軽症の患者に処方。 |
○インスリン療法とは
注射によって体外からインスリンを補充し、血糖コントロールするものです。
1型糖尿病の人は、膵臓からのインスリン分泌がほとんどないため、インスリン療法が欠かせません。また、2型糖尿病でもインスリン療法は珍しいことではなく、症状が軽い場合でも高血糖の悪循環を防ぐためにインスリン治療をおこなうことがあります。
現在、使用されているインスリン製剤は、持続時間などの違いにより、超速効型、速効型、混合型、中間型、持続型、持効型の6種類に分けられます。それぞれのインスリン分泌パターンに応じた製剤を選択することが大切です。
| 種類 | 作用するまでの時間 | 作用のピーク時間 | 作用が持続する時間 |
| 超速効型 | 10分~20分 | 1~3時間 | 3~5時間 |
| 速効型 | 約30分 | 1~3時間 | 5~8時間 |
| 混合型 | 約30分 | 2~8時間 | 約24時間 |
| 中間型 | 約1時間半 | 4~12時間 | 約24時間 |
| 持続型 | 約3時間 | 8~24時間 | 24~28時間 |
| 持効型 | 約3時間 | ― | 24~28時間 |