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糖尿病シリーズ <運動療法 ①運動療法の基礎知識>
2008年7月11日 株式会社ビーエルエフ
運動療法は、食事療法、薬物療法と並んで有力な手段です。食事療法と併用することにより相乗効果が得られます。
運動は、2型糖尿病の最大の原因といわれる肥満の解消に役立つだけでなく、血糖コントロールにも極めて有効です。
運動療法については、①運動療法の基礎知識 ②効果的な運動について ③運動のタイミング の3回にわけてご紹介します。
はじめに、①運動療法の基礎知識を取り上げます。
効果とは
運動は、糖尿病のさまざまな症状を改善し、動脈硬化などの合併症の予防や進行を抑える効果があります。また、心身の調和が取れるので気分が爽快になり、ストレスが解消できるのです。
1.血糖値を下げる効果
運動時にはエネルギー源として血中のブドウ糖を使うため血糖が下がります。しかし、筋肉に蓄えられているグリコーゲンがブドウ糖に分解されてエネルギーとして使われ始めるのに20分間ほどかかるので、効果を得るには運動を続けることが大切です。そして、この効果は運動後も半日程度は持続するようです。定期的に続けることによって、ブドウ糖をエネルギーに変える能力も高まります。
2.体重を減らす効果
運動を習慣的にすると脂肪もエネルギーとして使われるので、肥満を解消することができます。また、血液中の中性脂肪が減り、善玉コレステロールも増えるので、動脈硬化の防止にもつながります。
3.その他の効果
| インスリンの節約 | 脂肪組織や筋肉がインスリンに反応しやすくなり、働きを助けるため 節約にもなる |
| 血圧を下げる | 心筋梗塞や脳疾患などの予防になる |
| 血液の循環を良くする | 血流がよくなり、手足のしびれやこむら返りなど神経障害が改善 される |
| 足腰の強化により 老化防止 |
筋肉や骨の衰えを予防する |
| ストレスの解消、 気分転換 |
気分爽快になりストレスを発散できる |
注意点
運動療法は、糖尿病の症状や運動内容によっては病状を悪化させてしまう場合があります。
進行性の網膜症や腎症などの合併症のある人、自律神経障害のある人には運動は禁止です。また、1型糖尿病の人、心臓や肺に疾患がある人、血圧が異常に高い人、腰や関節が悪い人などは、運動内容に制限が必要になるため、主治医の指示を守りましょう。
メディカルチェックを受けましょう
運動をはじめる前には、合併症はないか、運動での注意点はないか、など主治医に詳しくチェックをしてもらうことが大切です。また、気になる症状があれば相談し、運動内容を変えてもらいましょう。
○メディカルチェックの主な項目
| 問診 | 病歴、家族歴、自覚症状、治療状況、運動時の症状など |
| 診察 | 循環器系、運動器系、感染症など |
| 臨床検査 | 血糖、ヘモグロビン、血中脂質、尿蛋白、ケトン体など |
| エックス線検査 | 胸部(心臓、動脈硬化など)、腹部 |
| 心電図 | 安静時、負荷時 |
| 合併症 | 網膜症、腎症、神経障害など |