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糖尿病シリーズ <合併症>
2008年7月 1日 株式会社ビーエルエフ
糖尿病の症状というと高血糖による症状ですが、初期症状として自覚できるものはほとんどありません。しかし、その間にも合併症は着実に発症し進行していくのです。
自覚症状がないからと治療しないでいると、全身の臓器にさまざまな障害をもたらし、糖尿病の三大合併症を引き起こします。
糖尿病網膜症
成人後の失明原因のトップとされ、年間約3000人が糖尿病により失明しています。
そして、この網膜症は、血糖コントロールをしないまま放置して約7~10年で発症することがわかっています。
また、進行の段階によって「単純網膜症」、「前増殖網膜症」、「増殖網膜症」に分けられます。
○単純網膜症
初期段階の状態で自覚症状がありません。網膜の毛細血管がもろくなって血管にこぶができやすくなります。こぶが破れて出血した状態を点状出血、それが吸収されると白斑が生じます。
○前増殖網膜症
単純網膜症が進行して起こります。毛細血管の内部空間が狭く詰まることで血液循環に障害が起きると、血管の成分が血管壁の外に染み出すことがあります。自覚症状がない場合がほとんどです。
○増殖網膜症
前増殖網膜症が進行して起こります。毛細血管が詰まり栄養や酸素不足になるため、新生血管が網膜上につくられます。新生血管の破裂により、視力低下や網膜剥離による失明といった症状がおこる可能性があります。
*眼の合併症は、糖尿病と診断されたときから定期的な眼科の検査を受け、適切な治療を続けていれば確実に防げます。
糖尿病腎症
腎臓のろ過機能を担う糸球体が損なわれる病気です。
血糖コントロールが悪く、高血糖状態が長期間(10年以上)続くことによって発症します。
腎症は自覚症状がなく、検査でたんぱく尿が出たときにはすでに発病しており完治することはありません。腎症を発症後、約30年放置すると腎不全(腎臓の機能停止)になり、人工透析療法が必要になります。
日本透析医学会が毎年実施している統計調査「わが国の慢性透析療法の現況」によると、2006年12月31日現在の国内透析人口は約26万人で、前年度より6,700人増加、糖尿病性腎症の透析患者は8万人を超えました。
症状としては、足のむくみ、貧血、倦怠感、吐き気、息切れ、動悸、手の震えなどがあらわれます。
糖尿病性神経障害
神経の働きが低下してくるため、全身にさまざまな症状があらわれてきます。
唯一、初期の頃から手足のしびれや痛みなどの自覚症状があります。
まず手や足の神経から障害が起こります。
症状の比較的軽い(しびれ、足の冷えやほてり、感覚麻痺、こむらがえりなど)うちに適切な治療を受けないと、症状は悪化し立ちくらみ、便秘、下痢、発汗異常、インポテンツ、顔面神経麻痺などが起こってきます。そして、壊疽(えそ)にまで発展し足を切断することにもなります。
症状が軽いうちから適切な治療をはじめることが肝心です。
※日本糖尿病対策推進会議は、自分でチェックできる「足チェックシート」を作成し、
医療機関に配布している。
その他
糖尿病は全身のいたるところに影響を及ぼすします。
・動脈硬化から心筋梗塞や脳梗塞
・感染症にかかりやすい
・虫歯や歯周病
などにもかかりやすくなります。